魂だけの姿といえど、五感全てが損なわれているわけではない。
『あなたはどこの守護神族なの?』
少々、気遣ってリッキーが言う。
『詳しくは言えないがとある星辰の守護神の下っ端だよ』
その星辰の神の守護神族の何とやらがケッと毒を吐く。
『あんなあ、こんなの俺一人だったら、なんとでもなるんだぜ? そこをさあ、わかってて欲しいわけよ。俺としてはさあ』
『ああ、なんて幸運なの。王子、これは幸先が善いでしょう。期待していいですよ!』
『おまえらア、最初っから人頼み、いやさ、神頼みしてんじゃねーよ。俺一人ならっていってんだろ。おまえら感じ悪イな』



