『皆さん、私は独りで生きていきます。おじいちゃんが私のために残した遺産で生活していきます』
醜い大人たちを振り切って、外に出た所に親友の知佳がいた。
「ほんとに大丈夫?家に来てもいいんだよ?」
「大丈夫。ありがとうね…あんな人達におじいちゃんと暮らしてきた家を壊されたくないしさ」
「私はアンタの味方だからね!」
「ふふ…ありがとう。私は後悔しないように生きるよっ!!」
「その調子!じゃ、私は帰るから無理しないようにね」
「うん、バイバイ」
知佳と別れて家に戻った私は、トイレに入ろうと扉を開けた。
知佳に「後悔しないように生きる」と誓言したのにも関わらず…
早速この日に…この扉を開けたこの行動に、大後悔してしまったのだ。

