おかしい!
おかしいんだ!
これは、お か し い!
おぞましかった。
いったいだれのシナリオだ。
こうも現実をねじ曲げるのが得意な奴なんて……
これは、このニオイは「思い出」が腐っていくニオイだったんだ。
ボクはさらに飛ぶ。
夢の空間にアクセスしていった奴をまず見つけなくては!
幼いボクが傷つき、夢を食い荒らされた跡地がまだあった。
のりおのところだ。
ゴジラの皮が置いてあったままの空間がざっくりと食い破られたかのように口を開いていた。
「のりおー! こら、親友のボクに断りもなく一人の世界にゆくなー」



