「変だと思ったよ。身長はプロレスラー並なのに、顔は小学生……ゴフッ」
「自分、そこはスルーせい。起きたらこうなってたんだ。当の俺が驚いてるっちゅーの」
言っている間になっちゃんが細く開けられた門の隙間から出てきた。
「はい、二人とも……ん? もう仲良しになったのね。良いことよ。かっちゃんなんかぐうたらなくせに人見知りで繊細なんだから」
少し鍛えてやってね、と言い残し、今度は遅刻者が通る裏門の方へと向かいながら二人を呼んだ。
「いい女じゃん」
ボクは慌てた。急にライバル出現か?
「君にボクのいとこをそんな風に言ってほしくないよ」



