だんだん整ってきた呼吸の中、思わず口をとがらせて文句をいうと、なっちゃんは上目遣いになりながら、 「うん、ティーレックスを取り戻してくれたんでしょ。だから、待ってた」 キーンカーンコロローン……コロローン しまった! 二人の眼前で閉まり始める鉄の門、急いで通り抜けようとして、ふと、気にかかって下方を視たら、落とし物を届けてくれた恩人が、息を切らせながらも、多少もたつきつつ走ってきた。