これが俺の『力』だ。異次元も何もかも飛び越えて、彼女たちの目に見えるもの全てが俺にはわかる。 血族の者に対してだけだけどな。俗に言うシンパシーの能力というやつだ。 大きな丸太の腕の持ち主は岩だらけの巣に入り、ティーレックス人形を奥深くうずめてしまうと、注意深く上に覆い被さった。 身をていしても子供を守ろうとしている雌鳥みたいだ。 なっちゃんの、『なーんだ』のひとことで、二人はもとの世界へ戻れた。 ティーレックス人形は失ってしまったが……