「まあ、待ちなさい。かっちゃんはえいちゃんの能力、知っているだろう?」
「え?」
「きっと、一番、君に近しい感情を共有しているはずだ」
「そんなら、なおさら!」
ボクは真っ暗な中、サンダルがけでつたつたと歩き去っていくえいちゃんを見た。
「約束、守ったよ……えいちゃん」
えいちゃんは立ち止まって後ろ姿のまま呟くように言った。
「だれとの約束だ」
と……えと、だれだったっけ?
「そいつはのりっちゃんに言ってやんな。俺は知らねえ。ひとが勝手に自分で自分にした約束なんて、この俺にもわかんねえぜ」
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