「かっちゃん、こっち」
「でも、のりおが……目を、覚まさないんだ!」
「いいのよ、いいから、放っても」
「い、いやだ!」
ボクは初めてなっちゃんを拒絶した。
あんなこと言うはずがない。
本物のなっちゃんなら!
「のりおは……苦労してきたんだ。静かに眠る権利くらいあったっておかしくないだろ」
背丈の割に華奢なのりおの身体をボクが担ぐ。
重くない。
よし、これならいける。
「のりおはボクのもんだ。ずっと、ずっと、死ぬまで兄弟みたいに、仲良く暮らすんだ。親友なんだ。初めての……離すものかー!」
メニュー