「それ、あのときの……だな」
「覚えて……るの?」
「ああ、幻かと、思っていた」
今は落ち着いたナイスガイ。
だけどさっきまでギンギンに輝いてた小学生だったんだ。
ボクは見てきた。
『ボクたちはやくそくをしました。ボクたちはきっと、かぞくになるんだと。うれしいときにも、かなしいときにもいっしょ。わらってるときも、くやしいときも、なみだがとまらないときも……。そんなかぞくを、ボクはたいせつにしたいです』
『ぼくのかぞく』を生き生きと読み上げるのりおを、授業参観に紛れて。
もともと物に紛れるのは得意だからね。



