「んー?用ってのはね・・・結婚の事なんだけど」


「・・・俺との婚約は無くなっただろ?」


「違うっての!2年前のあの日はなんの日か知ってる!?」


「何の日って・・・婚約が無くなった日」


「・・・・ハジメぼけた?あんねぇ、あの日は私の可愛い妹が生死をさ迷った日!」


「お前妹いたんだ・・・」


「あれ?知らない?」


「あぁ。」



早く電話なんて切りたかった。

でも、一度心から愛した奴との電話は以外にも不快ではなかった。



「確かハジメとこの中2年生だけど?」


「はぁ?」



俺の中学で、2年で朝深と同じ苗字・・・

エノモトアサミ・・・

エノモト・・・

・・・榎本眞深!!!???



「えっと・・・お前の妹って双子・・・?」



おそるおそる聞いてみる。

頼む、はずれてくれ!!!!



「そーだよー!眞深と佑汰♪」


「・・・ごめん。また後で」


「あっ・・・ちょっと!ハジメ!ハジメ!」



ピッ



「なぁ・・・頼むから、もう俺と関わらないでくれよ・・・」



もう願ったときは遅かった






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