俺たちは近くにあった廃墟の工場に入った


「なぁ!あいつらいったい何なんだよ!!!」


『しっ!取り合えずここに隠れて!説明は後です』


俺たちが隠れた直後二人の男が工場に入ってきた
「くそっ何処に行きやがった!!!」


「駄目だ。一旦戻って朝霧様に報告だ」

そう言うと二人の男の周りに風が吹きあれ闇の中へ消えていった


『ふぅ…何とか逃げ切れたみたい』


「なぁ…説明しろよ!あいつらいったい何なんだよ!そしてお前も!」


月明かりに照らされた女の顔を見た

「…っ//////」


その女はとても綺麗で可愛い女だった


『…一から説明します。でもその前に…』

そう言って女はかがんでいる俺を包み込むように抱きしめた


「な!?/////」


突然のことにパニクる

『…着きました』

 そう言って女は離れていった
 
「着きましたって…はぁ!?」


回りの風景に驚いた

さっきまで薄暗く人気のない不気味な工場に居たのに…

「何で俺の部屋にいんの?」


『全て説明します。』


そういうと女は優しく微笑み『私は柊 緋色《ひいらぎひい》っていいます』と自己紹介をした




これが俺と緋色の出会いだった…―