「緋色…封印を解くということがどういうことか…分かっているのか?」


おじいちゃんは厳しい顔で問いかけた


『分かってる…今以上に危険だってことくらい…でも…』


「駄目だ」

『おじいちゃん!!!』


「わたしにとってお前は大事な孫…危険な目にはあわせたくない…」


おじいちゃんは私のことを大切にしてくれている 本当に心配なんだって充分わかってる…
でも…

『でも…私約束したの…助けるって…プリズムを見つけるって…おじいちゃんにとって私が大切なように私も大切なの!!!おじいちゃんもお母さんもお父さんも…みんなみんな…大切なの!』


「緋色…お前は…後悔しないのか?」


『後悔なんて…しない』

「…分かった。ただし1つだけ条件がある」


『条件?』



「あの娘は何処だ!!!覚醒する前に捕まえるんだ!」

突然外から聞こえた声

『ジャック』だ…


「一度しか言わない…よく聞くんだ…必ず…生きて帰って来るんだぞ」


『おじいちゃん…』


「その条件をのむんだったら…封印を解く」
 
 本当に大事に思ってくれてるんだ…

『分かった…必ず生きて帰って来る…』

 おじいちゃんは優しく頭を撫でてくれた

「そうか…時間がない…始めるぞ」


『うん!』


おじいちゃんは陣が描いてある場所まで行った


「神よ…我の力のもと…この者の真の力を開花させよ!!」


呪文を唱えると陣が光を放ち私を包み込んだ


ドックンッ…

『…っ!?』


心臓が激しく動き出す


「封印…解除!!!」


私を包み込んでいた光りは周りに放たれた


「さぁ…行くのだ緋色…人々を救う鍵よ」


『…行ってくるね!おじいちゃん』


私は解放された力でテレポートした
超能力者が集まる都市
東京へ…―



「神よ…あの子を正しい道へ…」