「あ〜!戻ってきた!!!」

一組の教室の前に来ると怜ちゃんがこちらに向かって走ってきた


『怜ちゃん!!!』

「もうどこ行ってたの!心配したんだよ!?」

と言って涙目になる怜ちゃん

『うん…ごめんなさい…』

こんなに心配かけちゃった…
申し訳なくて俯くと「そんな緋色も可愛い!!!」と言ってギュ〜と抱き締めてきた

『ごめんね…怜ちゃん…』

「もういいよ!…それより王子といつの間に?」

『王子?』

怜ちゃんが言っていることが分からず首をかしげると怜ちゃんだけでなく周りにいた人達までもが顔を赤くした


「あんまりこいつを困らせるなよ」


『へ?』

ギュっ…

「「キャー!!!」」

その声と同時に悲鳴に近い叫び声が上がった

『琉紫…君!?』

背後から回された腕を見ると琉紫君が抱き締めるようにしていた

心臓が破裂しそう…///


「こいつは…俺のだから」

この一言で更に大きな悲鳴に近い叫び声が上がった