side緋色



……――――――
…―――――


チュンチュン…


『ん〜…もう朝かぁ…』

私は帰った後力を使いすぎたこともあってすぐに眠りについた


体を起こすと目の前にはきれいにハンガーに掛けてあるシワ1つない真新しい制服


『今日から学校かぁ』

コンコンッ…

「緋色。起きたかい?」



『おばあちゃん!おはよう』


「早く支度しておいで」

『はーい!』


私は今おばあちゃんと暮らしている
おばあちゃんは力がない普通の人だから危険なめにはあわせられないって家族会議で決まり事が終わるまで別々に暮らすことになって3年…

別におじいちゃんと仲が悪い訳じゃないからおばあちゃんも一緒に暮らしたいんだと思う…

でもおばあちゃんは本音は言わない
「淋しくない?」って聞いても「今は緋色と暮らせるから淋しくないよ」という答え


『もうちょっと本音いってくれてもいいのになぁ』

きっとおばあちゃんは私の事が心配なんだと思う
おじいちゃんと性格にてるからねぇ…


そんなことを思いながら私は支度をしリビングに向かった


「たくさん食べなさいよ」


『うん!いただきます』


沈黙…
おばあちゃんは食べるときは無言
まぁ…礼儀正しいんだけどね…


『ごちそうさま!行ってくるね!』


「気をつけるんだよ」


『は〜い!行ってきます!』



そうして私は新しく通う高校《東河高校》に向かった



まさかここであの人と再会するなんて思っても見なかった…―