「迷惑だって、何回も言っているんだ。」


何の話をしてるんだろう。


「ですが結果は結果、仕方ないと思いますが。」


なんか、険悪なムードって感じ?


「分かってる。わかってはいるが腹が立つ。」


先輩の声に怒りがこもる。


「それはおいおい。処で陽夜は?」

「稲川さんが校舎に入ってすぐに気を失った。結構ダメージがあったみたいだし熱も上がっていたらしい。

今はベッドでまだ寝てると思う。」

「そうですか。」


奈々姫は相変わらず淡々と話すんですねぇ。


少し呆れ…関心する。


「ごめん、これしか言えないけど、ほんとにごめん。」


先輩…。


「はぁ。仕方ないですよ、それよりも怪我の具合はいかがでした?」

「先生は見た目ほど大したことはないって。」

「ならいいです。」


少しだけ、奈々姫の声に感情が入った。


安心してるみたい。


ふむ、まだはっきりとは現状把握をできていないが先輩と奈々姫が私のことを話しているのは分かる。


なるほどなるほど。


さて、私はどうしたらいいのでしょうか?


さぁみんなで考えよう!ってあほか!


「あのさぁ稲川さん。」

ん?


「結城さんのことなんだけど…。」


んん?