やっべー!!!!


俺ちょー頑張った。


こんなことってあるんかよ!!!


やっべーやっべーまじ恥ずかしいんだけど。


つかかなり嬉しいんだけど。


俺ってヘタレだったのかぁ。


うっわぁ…心臓今でもバクバクしてる。


けど、やったな俺。


俺最高!!


頑張ったよ俺。


あーやべっ、顔がニヤける。


俺、今まじキモいんですけど。


でもまじで笑いが込み上げるんですけど。


うっはー、やっぱり可愛かったなぁ。


でも…『フジョシ』ってなんの単語だったんだろう…。



まぁいいか。


今幸せだから。




保健室で陽夜ちゃん達と別れたあと俺は一人で廊下で笑っていた。


正直、廊下に誰もいないのが有り難い。


誰かいたらまじで俺死ぬ。


「はぁー、可愛かったなぁ。」


「誰が?」

「っ…がぁ!!」


後ろから声。


振り返ると友達がいた。


「なんだ東宮か。」

「俺で悪かったな。」


東宮はポケットに手を突っ込む。


「なんだよ。」


俺は前を向く。


東宮は先週俺と一緒に陽夜ちゃんを目撃した友達。


「お前が帰ってこないからお前のファン倶楽部供がかなり五月蠅い。」


あー…。


「勝手にやらせとけよ。」


頼んでねぇし。


うざったいだけだし。


「そうなんだよなぁ、そうなんだけどなぁ。」


東宮は俺がそう言うと言葉を濁しだした。


「なんだよ。」

「言っていいんかい?」

「言わないなら聞かねぇよ」


横にきた東宮に合わせて歩き出す。


「言う、言わせてもらいます。お前、今日の昼休み何した?」


はぁ?


「2年の…結城 陽夜に声かけなかったか?」


…………。


「だから?」

「ブーイングやべーぞ。」