身長178cm、体系は細身で顔立ちも整っている。


それが俺、神宮寺 海紀。


そういうなりをしてる俺は必然、女子にもてた。


一年から三年まで、全学年の女子からきゃーきゃー毎日騒がれていた。


そんなんだから告白なんかほぼ毎日あった訳だが一人として、付き合ってもいいと思う奴はいなかった。


なんでなんだろうな。


とのかく付き合いたいと思えなかったんだ。


そーんな時だった。


彼女と遭遇したのは。


「この学校にはお前のこと知らない女子はいないんだろうなぁ。」


隣で友達が羨ましそうに喋る。


別に。


全校の女子が俺のこと知っていてもなんも良いことないぞ。


そう思うが思うだけで言わない。


言ったら嫌味になるだろうから。


「なぁ海紀、もしこの学校にお前のこと知らない女子が現れたらどうする?」


俺のこと知らない女子?


いるわけないだろ。


そうも思ったがまた言わない。


代わりに「さぁな。」と答えた。


その時だった。


「あんたはまたそんなに食べて!おいこら!聞いてんのか?」


その声は食堂から聞こえてきた。


何かと思い足を向ける。


そしたらそこにいたのは人混みとケーキタワーだった。


ケー……キ?