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そんな淡い願いを抱いている私と成宮くんに、お近づきチャンスが現れたのは、その1週間後のコトだった。


数学の授業中。担任の向井先生がテストを返してくれている途中、


「星野、お前はちゃんと勉強してんのか!?」


名前を呼ばれて回答用紙を貰いに行くとパシンと思いっきりオデコを叩かれた。


へっ?!


意味がわからず回答用紙を見ると……


「…え゛っ!?」


右端に書かれていたのは『7』という大きな数字。




「えっ…、コレって…。」

恐る恐る訊ねると、向井先生は私の肩にポンと手を置いて

「オウ。残念ながらそれはお前の点数だ。」

と、深く深くため息をついた。