「うん…大丈夫だと思う。」

「そっか、それならよかった。」


そうやって自分のコトよりも、困っている人のコトを一番に考えてくれる成宮くんは、本当に素敵な男の子だと思った。


外見は確かに野暮ったいし、イケてないけど…。

彼の内面が素敵だと思った。








そんな彼を男の子として気になることは、そんなに変なコトなのかな。私は…彼のコトもっと知りたい。男の子を好きになったコトなんて一度もなくて、気にしたことも一度もないからこの気持ちが何なのかはよくわからないけど……。

彼を知りたい。

もっと彼に近づきたい。

窓際に座る孤独な狼を見つめながら、私はひそかにそんなことを願っていた。