「ど、どーしちゃったのよ沙良!!」

「そうよ!!アンタ今まで彼氏はおろか好きな人までいなかったクセに!!」

休み時間の間中、つっこまれるのは成宮くんのコトばかり。


「え…、だって成宮くんいい人だよ?この間もテスト中に消しゴム貸してくれて…」

と怯えながら答えると

「ありえない!!
成宮の消しゴムなんてありえない!!」


「う~ん…。
沙良は赤ちゃんみたいな子だから、それだけで惚れちゃうのかなぁ……。」


葉月と弥生は私の顔を見て盛大にハァとため息を吐く。