ボクがキミをスキな理由【短編集】



どうして俺は中学生なんやろう


どうしてアンナは24歳の大人なんやろう




俺の手のひらには何もない





アイツを守りきるだけの力も
アイツを養うだけの経済力も
社会的な地位も何もない




あるのは…
アイツが好きやという気持ちだけ




好きで、好きで、好きで……

それしかない。






あのテーブル席に座っているような
あのオトコみたいに
カッコいい大人には程遠い




ジーンズとTシャツ
小汚いスニーカーに
ボロボロのチャリンコが似合う
ただの中学生




俺の手のひらの中にあるのは
未来への可能性と、
アイツが好きだという気持ちだけ。




高級なスーツにコロン
ブランド物の靴に高級車


高級なオトコ
スマートで危険で
イケナイ大人なオトコ



敵うはずない
絶対に敵うはずなんてない




あのオトコには程遠い
コドモな俺が…
アンナのココロの奥底を奪えるはずなんてきっとない。





「Why did we listen when they said it wouldn't last?
Gossipin' voices make us break up but you know
We still can make up
If we forget 'em all
And answer cupids call
That' the truth.」


(永遠の愛などないという言葉に

どうして耳を貸したんだろう?

愛を壊そうと噂話は湧いてくる

でも立て直すことも出来るはず

天使の導く声に従いさえすれば)