その言葉に驚いて
目隠ししてる指の隙間をそうっと開いて、その隙間からアンナの表情を盗み見る。



「レオ、大好き。」




そう言ってアンナは俺のオデコにキスをする。



その顔は呆れてるでもなく
困ってるでもなく
愛しい大切な何かを見つめるような、優しく柔らかな瞳




「レオ、今度はレオが私を気持ちよくして?」

「…ムリや。絶対ムリ。」



Hに対して完全に自信を失った俺が弱音を吐くと、アンナは俺の手をゆっくり取って俺の手を自分の胸に押し当てる。





「あ、アンナ!?」




驚いてその手を振り解こうとしてもアンナは物凄い力で、俺の動きを制止する。




「大丈夫だよ、レオ。」


「え??」


「SEXはボディトークなの。
技術なんかいらない。
大事なのはそこに愛があるかどうかなのよ。」




そう言って
アンナは俺の唇にチュッと触れるだけのキスをする。





「レオは私のこと好き?」


「も、もちろんやろ!!
そうじゃなきゃ、こんなところについて来るハズないやろ!!」





そう必死に答えると、アンナは満足そうに笑ってこう言った。





「じゃぁ、大丈夫。」

「……??」

「私もね??レオが自分の中に入ってきた瞬間、実はイッちゃうぐらい気持ちよかった。 」