17歳の私達と比べて
20代後半と思える潮見さんは
やっぱりオトナ
ふふっ。
学校では落ち着いてて
成績優秀な成宮君も
潮見さんの前ではただの
17歳の男の子。
どんなにおりこうさんでも
オトナには適わないんだな……
って、思ったんだけど。
「今のは不意打ちすぎ。
絶対使わないでよ、そのショット。」
「う~ん、ソレは時と場合によるな。
構成してて必要だったら使わざるを得ないよ。」
「ふーん。
じゃぁ、使わなくてもいいようにちゃんと編集してよ。
そう意識したくせにさっきのを使わなきゃいけない状況になるってコトは、潮見さんの腕が悪いってのと同義語だよね?」
「は、はぁ??!」
「信頼してるよ、その手腕。
頼むね?俺の期待を無にしないでよ??」
そう言って
天使で悪魔な笑顔で微笑む成宮君は、
真っ黒のオーラで覆われていて
潮見さんは反論することが出来ない。
そんなカレを見てカレンさんは
「やっぱり親子ねぇ。
イジワル顔が似合うわぁ。」
なんだか嬉しそうに
ニッコリ微笑む。