そう思ってのお小言だったのに。
「カンケイないでしょ?太一には。」
返ってきたのは、敵意のある、こんな一言。
キツイ口調と
キツイ表情。
こういう時のユミちゃんは、最高潮に機嫌が悪い。だけど負けずに
「あるよ。
だってユミちゃんは大事な幼なじみだもん。」
って、カノジョの目を見ながらキッパリと言い切ると
「……人の気もしらないで……っ!!!!!」
何故か今にも泣きそうな顔をして、ユミちゃんは俺の目をキィッと睨む。
は?
なんなの、その態度。
ユミちゃんのその言動が全く理解できない俺は、カノジョのその行動にだんだん腹がたってきた。
「私の気持ちなんて太一にはカンケイないでしょ!?」
そう言われた瞬間
「……あっそ。」
自分でも驚くくらい、冷たい一言が俺の口から飛び出した。