な、なに!?
突然のコトにドギマギしていると
「あ、驚かせちゃってすみません。
ボク、月刊シックスティーンの編集者の潮見です。」
そのオシャレな人は一枚の名刺を差し出した。
【月刊シックスティーン編集者・潮見 アキラ】
そこにはそう書かれている。
月刊シックスティーンとは
この間ファーストフード店で
弥生に見せられた、あの雑誌。
そう。
Kiriの特集をしていた
あの雑誌だ。
シックスティーンはその名の通り
10代の女の子をターゲットにした
ファッション雑誌。
弥生はもちろんのこと
葉月も愛読者で毎月のように
この雑誌を買っている。
そんな女子高生のバイブル的存在のこの雑誌の編集者が、私に何の用なんだろう……
少しオドオドした目つきで潮見さんを見つめていると
「いや~、やっぱりカワイイなぁ~。」
塩見さんは屈託のない笑顔でニッコリと微笑む。
そして値踏みするように
私の体を上から下まで見つめると
「うん、顔だけじゃなくスタイルもいい。
それに理想的なデートルックにも好感が持てる。
突然だけど、君の写真撮ってもいいかな。」
本当に突然
潮見さんはこんな爆弾発言を私に投げつけてきた。



