だけど…
そんな日は来なかった


純情で
曲がったことが大嫌いな
まっすぐな彼が
あたしの過去の過ちを許すはずもなく



勘違いオンナのあたしは
あっさりさっくり捨てられて


夢は夢で終わってしまった。





「なんで…こうなっちゃったのかなぁ…っ。」





彼のサヨナラと言った顔が忘れられない。

あの顔を思い出すとツゥと自然に
涙がこぼれる。




「うぅ…、ひっ……。」




両手をまぶたの上に乗っけて
視界をさえぎる。


手のひらを濡らす涙に
頬を伝う涙





あたし…
なんでもっと早く亮ちゃんに
出会えなかったんだろう。



もっと早く出会えていたら
あたしはあんなバカなコト
絶対にしなかったのに


もしもっと早く出会えていたら
あたしは亮ちゃんだけを
ずっと見つめて
彼だけを追いかけて


恋もカラダもなにもかも
あたしの全部を
彼にあげることができたのに……。



もしも願いがかなうなら
全部全部
あたしの全部を
亮ちゃんに捧げたかった。



こんな汚いあたしじゃなく
キレイで清いカラダのままなら
きっと彼は受け入れてくれたに
違いないのに。