「で、でもね!!
亮ちゃんと知り合ってからはそんなコトしてない!!」



必死な顔して
俺の腕にすがりついて
俺に理解してもらおうと
必死の形相のレイさん。




レイさんの言いたいことはわかる




きっとそんなダメな自分も
何もかも、俺に認めて
俺に包んでもらいたいと願ってるんだろう




でも……





「ごめん。
腕、離して。」






俺はそんな過去を許してやれるほどオトナでも

そんな気持ちを理解してやれるほど、人生経験があるわけでも

包んでやれるほど大きな男でもない




俺は…
ただの高校生のガキだ


初めての彼女と初めての恋に
戸惑って
テンパって
ただ必死にカレシのフリをしてる
ただの高校生のクソガキなんだ。




オトナな男には程遠い
初めての恋に戸惑ってるだけの
ただの高校生なんだ。