「俺だったらカラダだけなんて絶対イヤだ。好きなヤツなら心もカラダも手に入れたいと思う。
だけど……上原さんは違うのか??」
店員さんに運ばれてきたペペロンチーノを誘導させながら亮ちゃんは呆れたような顔をして私を見ていたように思う。
そして……
「……やっぱり……!!
亮介くんのそういうところが凄く好きっ♪♪♪」
「は、はぁ~っ!!??」
単純な私はそんな硬派な亮ちゃんに更に恋に落ちてしまった。
わかってますよ。
お手軽なオンナですよ。
だけどさ?
しょうがないじゃん。
今までこんなに男らしい人に出会った時なかったんだもん。
軽くて、チャラくて、妙に自分に自信たっぷりな男にしかモテなかった私はこういう一途な男の子に全く免疫がなかったんだもん。
一途で真っ直ぐで嘘のない亮ちゃんは…
あの時の私にとっては天使のようにかわいくて、神様のように神々しいモノのように思えたの。



