そして待ち合わせの日。
駅前で待っていた俺を見つけると
「な、なんで制服!!!???」
レイさんはあんぐりと口を開けながら俺を指差す。
「え?なんでって…
俺、高校生だもん。」
つーか…
俺のコト好きだとか言いながら、それすら知らなかったのかよ…。
レイさんのいう“本気の恋”を疑うぞ。
俺の告白を聞くと
「年下だろうとは思ってたけど……。
高校生だっただなんて………。」
レイさんはその場でヘナヘナと座りこむ。
レイさんのガッカリは思ったより重症のようで、一点を見つめながら何かをブツブツ呟いている。
はぁ~、こりゃデートどころじゃねーな。
金もない、ルックスもない普通の高校生なんてこの人にとってみたら取るに足らない存在で、恋愛の対象外
いわば眼中ナシな状態なんだろう。
はー、帰るか。
「じゃ、もう俺には用はないよね?
サヨナラ、上原さん。」



