恥ずかしいコトに。
俺は最悪に酔っぱらって
グデングデンになってるレイさんの顔しか覚えてはいなくって。
目の前にいた美人と、あのどうしようもない酔っぱらいが同一人物だとは夢にも思わず。
中に入っていた
『五十嵐亮介くんへ。
この前はRedzoneで危ないところを助けてくれてありがとう。
キミがタクシーを拾ってくれたおかげで無事におうちに帰ることができました。
これは私の携帯番号とアドレスです。もしよければ連絡して下さい。
上原レイ』
彼女の書いてくれたそんな小さな手紙を見て、
俺はやっと彼女のコトを思い出すことに成功したんだ。
だけど…
彼女にはメールは送らなかったし電話もしなかった。
だってレイさんは見ての通り、あの美貌とスタイルだし。
なんか遊び慣れてそうな雰囲気がムンムンしてたし。
連絡した所で、俺みたいなクソガキは遊ばれて、振り回されて、いいように使われて、用がすんだらバイバイだと思っていたから。



