……へっ……??
誰だよ、この美人。
レイさんの顔に全く覚えのなかった俺がポカーンとしながら彼女を見つめていると
「この前はクラブで危ないところを助けてくれてありがとうっ!!これ…この間借りたタクシー代と、ほんのお礼の気持ちです!!」
少し頬を赤らめながら、小さな紙袋を俺に渡してきたレイさん。
「あ…、はぁ……。」
呆気に取られながらその紙袋を受けとると、レイさんは安心したように笑って
「中に手紙が入ってるからよかったら読んで下さい!!」
と俺に告げ、
「じゃあ…、失礼しました。また来ます!!」
そそくさとお辞儀をして、レイさんは風のように走り去って行ってしまった。
後に残された俺とお袋は更にポカーン。



