店を出て辺りを見回すと暗い細路地を力なく歩く、安達の背中を発見した。



あんの、バカ!!!あんなとこ歩いてたら、襲われても文句言えねーぞ!!!!



俺はチッと舌打ちをして

「待て、安達!!!!!」

アイツの小さな背中を追いかけた。


安達はビクッと体を震わせると、恐る恐る俺の方を振り返る。


あ~、へこむ。

そんなに怖い?

心を許せない?

マジでへこむわ…。



心の中ではハァ~と大きなため息をつきつつ

「危ないから送ってく。」

と、アイツの隣に立つと

「えっ!?悪いよ!!
市橋くんはみんなと楽しんできていいよ。
私のコトは気にしないで??」

俺が側にいるのがメーワクだと言わんばかりに、安達は俺に拒否を示した。