「じゃー…、帰りますか。」
図書室に散らばった荷物を全部片づけると、成宮くんはニコッと私に笑いかける。
「うんっ!!」
先に歩く彼の後ろをピョコピョコついて行くと、成宮くんはクルっと振り返って
「ぶふっ。なんか星野さん、カルガモみたい。」
と笑い出した。
意味がわからなくて
「へっ!!??」
と声をあげると
「ほら、よくあるじゃん。
お母さんの後ろにチビのカルガモがチョコチョコ歩いてついていく図。アレに似ててかわいいな~と思って。」
え……。それってカルガモのお引っ越し…みたいなヤツでよくみるあの図…????



