ドンドン!!


鮮やかな花火が夜空に散りばめる。


本日は月光学院文化祭である星華祭の前夜祭。
どのクラスも準備万端。


我が校の最大のエンターテイメント。


今回の文化祭のスローガンは『宇宙一の華やかな学園ファンタジー』。


そのメインとなるのが、大聖堂で行われる結婚式。


大富豪である草薙財閥の御曹司・草薙大和と三枝グループの社長令嬢・三枝繭。


これは世界中のメディアの注目の的。結婚式の様子も、テレビ中継される。


「花火が綺麗ね・・・・」


「お嬢様、夜風は身体によくありません。お部屋にお戻りください。明日は大事な結婚式があるのですから」


「そうね、風邪なんてひいたら台無しだものね」


繭は執事の言うことをちゃんと聞いて、部屋に戻る。
そして、隣の部屋に移動する。


「どう?はかどってる?」


「繭様。順調でございます」


「なんせ、世紀の結婚式なのですから」


ウェディングドレスだけで数億円はする。
しかも、何回も衣装替えする予定だ。


この結婚式の招待客は大勢いる。生徒はもちろん、ハリウッドスターや世界のVIPも来る。


誰もが注目する、大イベント。


大和との2ショット写真がある。若干、彼は嫌がってる顔。そこも可愛くて好き。
そっと口付ける。


「明日が楽しみだわぁ・・・・・」