「・・・・副会長とも過ごしたいですけど、私は・・・・会長がいいです」


「その理由は?」


「会長は意地悪なところもありますけど、誰よりも大切にしてくれるような優しさがあります。もちろん、副会長もそうなんですけど、私は・・・会長がいいです」


そっか、と呟いて副会長は椅子から立ち上がる。


「やっぱり、大和には一生勝てそうもないや」


「ごめんなさい」


ペコリ、と頭を下げる。


「何で謝るのさ。いいよ、別に。親友の友として、これからも仲良くやってこ!」


「・・・・はい!」


「1,2,3!はーい、素晴らしいお二人に拍手ー!!」


「!?」


振り向くと、会長とその他の二人が現れた。ピシッと石化する。


「な・・・・今の、全部聞いて・・・・」


「一部始終な。それだけじゃないぞ?じゃじゃじゃーん!」


会長はノリノリでマイクを差し出した。


「え・・・・?」


「よく見てみろ」


じーっと見つめた先にある。マイクのスイッチ。
OFFではなく、ONになっていた。


「まさか・・・・」


「見事な、全校放送でしたよ」


「&%$#*+!!」


「お前は俺と世界の最期を過ごしたいとはな」


私はひどく赤面した。


「やっぱり、こんな会長と過ごすの嫌だ――――――!!」


好きだと気付いたかな?と思っていたのに、会長はやめておいた方がいいかなと考えを改めたのであった。