「ね、ねえ、どうするの!?」 「とりあえず闘技場にいくんじゃないのか?」 「だ、だって!」 ふと、遠くのほうを見ると人だかりができていた。 それとともに喧騒が聞こえてきた。 私は近くに近づいてみることにした。 近くに近づいたところで、私は吐きそうになった。 むせ返るような鉄のにおい。 まって。ここは安全じゃないの…?闘技場じゃなきゃ戦えないんじゃないの…? 「砕羽。」 夏が私を呼んだ。 見てはいけないというようだった。 「…大丈夫だよ。」 時雨はそういって私の目に自分の手を被せた。