囚われた兎①

「もう大丈夫か?」




翔は体を離してそう言った





あたしは返事をせず、コクンと頷いた





「じゃ、んっ」




翔はあたしの目の前に手を差し出した






手…?





あたしは翔の顔を見てキョトンとした




「あ~!もう、ほんとめんどくせぇやつ!」




「わっ!?」