囚われた兎①

ギュゥ




「……翔……!?」




泣き続けているあたしを翔は抱き締めた





な…なんで…?





「…悪い…」




耳元で翔の声がする







低くて囁くような優しい声






「俺がいるから、もう大丈夫だ」




翔はそう言うと抱き締める力を強くした