囚われた兎①

授業も終わって、みんな次々と教室を出ていった




「行くぞ」




「あ、うん」




翔は鞄を持つとあたしの方を見てそう言った




「漆、また明日ね♪」




「うん、またね♪」




諳那はあたしに手を振ると、教室を出ていった