俺は脚をかばうようにして、早口でまくし立てた。 「いえっ、そんなこと。僕、本当にドジで、鏑木さんとサダ、ジョーさんが通りすがって、助けてくれなかったら、もう、熱気で干上がっていかげそになってましたよ。この上炭火であぶられようと本望です!」 「脚、かばうの逆じゃね? つか、あのまんまの方が良かったとでもいうのか? オレらは助けを求められて鉄くずの中から掘り出したんだぞ」 鏑木がシートベルトもせずにこちらに身を乗り出して言った。