「末期的な記憶力と棒読みをナ。シッシ」


「も、もうやめろ! あの天才的な長台詞を考えついただけで、ものすごい評価だった鏑木(かぶらぎ)功(いさお)」


「あれをおまえに演(や)らせてみたかったんだよな。ウシッ」


「鏑木すごいな。ドキュメンタリーのコンペティションに出してみるか?」


「ウシシ……裁判が終わった後にな」


 ジョー! おまえだけはまともだと思っていたのに……