蜜に恋して





シンと静まった食事の席に、下がりかけていた瞼を開けた。


すると、元クラスメイトの荒井 美沙ちゃんが陸の手を握っていた。



「リク」



そう呼ぶ彼女の声に、ズキンと胸が跳ねた。


自分以外の女の子がそう呼ぶのを久しぶりに聞いたからかもしれない。



いや、それ以上の何かがあると蜜自身理解し始めていたが、頭はその続きを考えることをやめた。





「えっ、香椎くんと美沙ってもしかして…!?」



一度は冷めた熱が再び戻ってくる。



陸は美沙ちゃんを連れて二人でどこかへ行こうとしてる。




陸、また離れていっちゃうの?



ズキズキって、胸が痛い。
からだが熱い。



「りーくぅーっ!りくりくりくっ!!!!」


突然叫びはじめた私の声に、陸を含めその場にいた全員が驚きの表情をもって私を見た。




「りくうー…行っちゃ、やだあ…。」