あれから、優とはなんだかんだで仲良くやってます。
でも、問題が……

「ヤバい!!!!!!!!」
机に広げた真っ白なワーク。
5月23日…
カレンダーを見て指を折ながら、数を数えた。
「後テストまで3日だよ!何にもやってないよ!!!」
バフっ
ベッドにダイブして、白くて高く広い天井をぼんやり眺めた。
「瑠香ー!静かにしなさい!」
イラっ
「わかってるよー!」
ママ嫌い!
あぁー……
明日は居残りしよ…
英語をめぐちゃんに教えてもらおーかな…




「めーぐちゃん!」
朝のホームルームが終わり職員室に向かうめぐちゃんを呼び止めた。
「瑠香?どうした?」
「あ・の・ね?」
「早くしてよ!」
あっ!さーせん。
「今日の放課後、英語のテスト範囲教えてください!」
なんだ、そんなこと?
って顔をしためぐちゃんだったがすぐに、「今日は、男バスの練習があるんだよ。」
でも、テスト3日前って部活ないよね??
あっ!
今週大会だっけ?
優が言ってたなぁ……
でも!
こっちもテストが掛かってるンスよ!
「ぢゃあ!体育館の前でやります!だから両方見て?めぐちゃんお願い!!」
ふぅーと息をつき、めぐちゃんはオッケイをくれた。



―放課後―

ダムダム!
「孝パス!」
シュッ!!
「ナイスシュート!」
パンっ
ハイタッチをする3年生。

隅で親友の<清水 裕弥>としゃべる優の姿。部活用の黒いTシャツ姿にちょっとドクッンとなった。


<ピー!!!>
めぐちゃんの笛の合図で全員集合した。
何か話しているが聞こえない…。

「瑠香?」
ちょうど、体育館の前を通ったらしき花緒莉がいた。
「花緒莉ぃー」
小さい3段の階段を降り、花緒莉の元へ行き、事情を説明すると、花緒莉も一緒に受けると言った。

2人でめぐちゃんからもらったプリントをやるけど、体育館が気になってしまう…

どうやら3年対2年で試合をやっているようだ。