よ つ の は

「あら、おかえり。早かったわね。」

―… ドキッ！
お、お母さん…！！

「どうしたの桜、 目も顔も 真っ赤よ…？」

「ぁああ…、なんでもないよっ！ 私、二階にいるねっ！」

―ダッダッダッ…


「ふふふっ、おかしな子ねぇ…」



―…はぁ はぁ、 ぁーびっくりしたぁ…
何でお母さんが玄関にいるのよぉ…



― さっきの距離…
ひょっとして、もしあのままだったら ミヤビと…

―…どきんっ！

ばっ、ばか！
もぅ… なに考えてんだろ 私…
ぁー、顔があつぃ…


でも…、 いつかは そうなっちゃったりするんだろうなぁ…

キャッ！ 恥ずかしぃーっ！

バタバタバタッ！―


―ドンドンッ！ ガチャ！
「もぅ！ ぅるさいよっお姉ちゃん！！」 バタンッ！―…


「ぁ…、ごめん…」


はぁ…、でも ほんとに今日は楽しかったなぁー
今度は どこに行こうかなぁ…
また映画も観たいなぁー…
ショッピングや、カフェでお話しするのもいいかもっ…
あっ、カラオケ！ この前は ミヤビの歌聞けなかったし、カラオケも行きたいっ！

カラオケ… そう言えば ミヤビとのこと、まだ恭子姉と 未来さんに話してなかった…
ぅー… どーしよぉ…。