よ つ の は

―… !!

「だ、だいじょうぶだょ! ぃ、いってきまーす!」…

バタンッ!―…

「ふふふっ、いってらっしゃい」…



― はぁ はぁ はぁ…
ひょっとして… 今日ほんとは私がデートに行くって、お母さん気付いてたのかな…。
でも お母さん、何も言わなかったなぁ…
こんなことなら、お母さんには本当のことを話せばよかったよ…
ごめんなさい… お母さん。
いつも私の味方をしてくれて、ありがとう。



待ち合わせ場所は、いつもミヤビと一緒に学校へ行くときに待ち合わせをしている場所。
そこは、桜の木が たっくさん植えてある公園。
お互いの家から ちょうど中間くらいの場所にあって、二人のお気に入りの公園なんだぁ。


― あっ! そう言えば、今日は お互いに起きたらメールするんだった!
でも、ミヤビから まだメールきてなけど…
ミヤビ…
まだ寝てるのかなぁ…。

公園まで あと少しのところまで来てから思い出した私は、とりあえず公園に着いてから ミヤビにメールをしようと思って、そのまま少し小走りで公園に向かった…




「あっ! おーいサクラぁー! こっちこっちー!」

―えっ?!

公園から、誰かが私を呼ぶ声が微かに聞こえる…