よ つ の は

こうして、俺とサクラは日曜までの毎日を、心待ちに過ごしていた。


…ふぅ、日曜まで たった数日なんだけどなぁー… すごく長く感じるよ。
毎日一緒に 登下校してるし、部活でも顔合わせてるけど、学校以外で会うって思うと… 何だか緊張するなぁ…。

そうだ… 日曜日、何着て行こう…。
これといって デート用の服とか持ってないし…
サイフに余裕は無いけど、今日はお互い部活も休みだし、帰りに ちょっと寄り道して、服買いに行こうかな…。

俺、何だか女の子みたいだな。 人って、恋をすると 変わるもんだね。


―キーン コーン カーン コーン…


「ごめんねーミヤビ、 待っててくれたんだぁ」

「おう、たまにはなっ! じゃあ帰ろうか」

「 ぅん!」

―こうして、いつものようにサクラと一緒に下校した俺は、家までサクラを送ったあと、こっそり服を買いに行った。




「いらっしゃいませー!」


どんなのにしようかな…

いつも黒い服が多い俺。
でも、この前の歓迎会の時に見たサクラは、ナチュラル森ガールなファッションだったし…
二人ならんで歩いてて、あまりに釣り合わない服装なのもなぁー…
うーん…



「ありがとうございましたぁー!」