よ つ の は

―えっ?!

「サクラ… デートしたこと無いの?」

「ぅん…、 私 なんだかそうゆうの苦手で…。 実はね、中学の時に デートに誘われて 一度だけ行ったことがあるの。 でも私、ドジだから その日の朝に寝坊しちゃって…。待ち合わせ場所に着いたら 服が裏返しだし、靴は左右ちがう靴はいて出かけちゃってて…。 恥ずかしい思いをしたから、それ以来 デートとか トラウマってゆうか怖くって…」


そっかぁ… そんな事があったんだ。

「よしっ! じゃあ今度の日曜は、お互い起きたらメールしよっ! それで、相手を起こしたら ゆっくり支度して、慌てないで集合。 ねっ、こうやって時間決めなければ、ちょっとは気持ちに余裕ができるでしょ?
お互いに、朝が弱い同士だしねっ」

「ぅん! ありがとうミヤビ。 ミヤビは本当に優しいねっ!」

「そ… そうかぁ? 単に自分も遅刻しない為の“悪知恵”だよ!」

「あはっ、本当にミヤビは照れ屋さんだねー! そんなところもかわいくって大好きょ!」

―!!
か… かわいいって…。
そんなの初めて言われたよ…。 そんなこと言ってくれるサクラの方が、よっぽどかわいいし…


「じゃ… じゃあ、そーゆう事で 宜しくなっ…」