よ つ の は

「そ、そんな! 全然 迷惑なんかじゃないよっ!
俺もサクラと一緒に帰りたかったし… 嬉しいよ」

「良かったぁ! じゃあ毎日は ちょっと難しいかもしれないけど、たまには こうして一緒に帰ってねっ!」

「おうっ! 喜んで!」

「ねぇミヤビ…、私とミヤビは 学年も違うし、学校だと あんまり一緒にいる時間が少ないから、ちょっと寂しいなっ…。 仕方ないことなんだけどねっ」

そっかぁ…、確かにそうなんだよね。 同じクラス同士とかなら、もっと一緒にいる時間もあるんだけど、俺とサクラが一緒にいられる時間って、この登下校の時間くらいだもんな。 部活の時間は、同じ空間にいても、軽音部と演劇部だから 接点ないし…。

「なぁ サクラ…、今度の日曜って何か予定ある?
良かった その… で、デートとかしない…かな?」

「わぁー 本当に? やったぁ! ぅん! 行きたいっ!」

「良かったぁ、断られたら どうしようかと思ったよ…」

「何でー? 私はミヤビの彼女だょ! 誘ってくれてすごく嬉しいよっ!」

「そっか、よしっ! じゃあ ドコ行きたい? サクラが行きたいとこでいいよ!」

「ぇーっ、私 初めてのデートだょ? ミヤビに決めて欲しいなぁー」