よ つ の は

「だって… だってあれは、歓迎会の時に ミヤビさんと未来さんが付き合ってる事を知って…

あのあと、ずっと悲しくて落ち込んでた…
そしたら帰り道、彼が慰めてくれたから…

だから つい…―」



―なっ、何だよそれ！
『つい』とかの問題じゃないよ！
あの時、サクラちゃんは 俺と未来が付き合ってるんだって 勘違いしたせいで、アイツと付き合ったって言うのか？！

何だよそれ…
じゃあ今まで苦しんでた俺は何だったんだよ…



―ごめん、サクラちゃん…
俺…　もう限界だよ…



―…「ねぇ サクラちゃん…
俺… 　 俺、サクラちゃんの事が好きだ！」


―とうとう言った…
俺は今、生まれて初めて恋をして、
生まれて初めて告白をした…
抑えきれない この恋心を、君が好きってこの気持ちを、やっと正直に言えたんだ…


「だ… ダメですそんな。 ミヤビさんには 未来さんがいるじゃないですか…」

「違う、違うよサクラちゃん！
確かに未来からは 告白された… けど付き合ってないんだよ！

俺は… 俺が好きなのは、サクラちゃんだよ！
ずっと君の事が 好きだった！」


―ごめん サクラちゃん…
もっと… もっと早く俺に勇気があれば…