よ つ の は

あーやって 頑張って明るくみせてるけど、きっと本当は とっても辛いんだよね…

こんな時、何か元気づけられるような言葉でも言えたらいいのに…
彼女の事、俺が守ってあげられたら…

「す…すごいね、何てゆーか こんなキレイな写真 生まれて初めて見たよ!」

「そ、そぅかなぁ? もぅミヤビさん 大げさですょ!」

「いや ホントだよ! だって見てよ、ホラ こんなにキレイな写真がいっぱい…
―?!!

… あれ? この写真…」

「― きゃっ!! 見ないでっ!!」

―バッ!


―いま… 俺の手から奪われた サクラちゃんの携帯には、間違いなく俺の画像が写っていた…

な、何でだ…?


「あ… あのさぁ、今のって… 俺かな?…」

―「…―。」

「あっ、違うよねっ! 俺の見間違いだよ! だいたいさぁ、サクラちゃんの携帯に、俺の写真があるわけ… 」

「そうですよ… これ、ミヤビさんです…」

―えっ!! やっ、やっぱり俺だったんだ…
でも 何で俺の写真が…

「も、もう1回だけ見せてもらっても いいかな…」

― 黙ったまま、そっと携帯を差し出したサクラちゃん…。 無言で受け取り 確認したけど、そこに写っていたのはやっぱり俺だった…。